経営もゴルフも戦略が大事
出張で博多に来ています。
帰りの飛行機が16時頃の予定。
それまで特に予定なし。
ホテルは当然のごとく10時にはチェックアウトしなければいけませんし、
それから飛行機の時間までどうしようかなぁと思っていたところ、
な、な、なんと、ゴルフの日本オープン選手権が古賀でやっているではありませんか。
ということで、早起きして見に行ってきました。
今年の日本オープンは悪天候続きで日程が乱れまくっていて、
今日の午前中は昨日の積み残しを消化し、午後からは本来の今日のラウンドをするとこのこと。
飛行機の時間があるのでゴルフ場には昼頃までしかいられませんが、
それでも男子プロの迫力あるプレイが見られならと、楽しみにして出かけました。
名門は風格がありますね。
看板を見るといやがおうにも盛り上がります。
さて、どこで見ようかなぁとコースレイアウトを見ながら検討中。
で、何気なくパー4の12番ホールへ。
このホールは若干打ち下ろしの340ヤード。
やってきたのは大槻選手、出水田選手、そして飛ばし屋のチャン・キム選手の組。
3人とも若手で、生で見ると体格も大きいですねぇ。
大槻選手も出水田選手もツアーの中では結構飛ばす方です。
でも遠くに見えるグリーンは小さく、周りはほぼバンカー。
ここは安全策ということでしょう。
二人はドライバーを持たずユーティリティーで240ヤードくらい打って、
まずは確実にフェアウェイをキープ。
まぁ、普通そういう戦略で行くわなと思っていたら、
最後に打つチャン・キム選手はドライバーを持ってティーイングエリアに登場。
「え?さすがに340ヤードは届かないでしょう。届かなけりゃバンカー入っちゃうぞ~」
と思っていたら、なんとワンオン狙いだったんですね。
ものすごいスイングスピードで放たれたボールは一直線にグリーンに。
遠くに見えるグリーンにワンバウンドして奥に行ってしまいました。
ギャラリーはその豪打にただただ感心するばかり。
打ち下ろしで風は若干フォローだったは言え、340ヤードですからね。
いやぁー凄かったです。
結果はと言うと、3人とも無難にパーを拾っていきました。
このように結果は同じなのですが、このホールの攻め方・戦略においては全く違った戦略と戦術でしたね。
豪打を誇るチャン・キム選手は、言ってみれば経営資源のある会社。
パワーにモノを言わせて、あわよくばイーグルを、できればバーディーを狙いに行ったのですね。
残りの二人は、経営資源の乏しい中小企業的な攻め方。
確実に刻んで得意の距離を残すことにより、しっかりとパーオンし、2パットでパー。
つまり二人にとってこのホールは、距離は短いけどその分難易度を高く作ってあるので、
無理をして攻めずに確実にパーを取る守るホールと位置付けたのでしょう。
無謀な攻めはしなかったと言う訳ですね。
このようにゴルフというスポーツは、戦略を練り、それに従って戦術を繰り出して、
いかに少ない数字で上がるかというもの。
経営も同じですね。
経営資源のある会社、スタープレーヤーのいる会社と、
経営資源に乏しく、スタープレーヤーのいない会社。
戦略が違って当たり前です。
あなたの会社はどちらですか?
敵を知り、己を知れば百戦危うからずとはよく言ったものです。
経営も行き当たりばったりではなく、しっかりと戦略を練ったうえで実践していきたいものですね。