1.安・近・短リフォームのEC移行が鮮明に
※ECとはインターネットでものを売買することの総称(出典:https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/73 「eコマース(EC)」とは? 今さら聞けないコマース基本用語)
先日リフォーム産業新聞に衝撃の記事が掲載されていました。その記事がこちら。

(出典:リフォーム産業新聞 2月7日No.1491号)
これ、業界がひっくり返るような出来事だということにリフォーム業者の皆様はお気づきになりましたか?
近年は新築需要が右肩下がり、リフォーム・リノベ市場が伸びるということでそちらにシフトして業績を伸ばされた方も多いと思います。
ところがそんな好調なリフォーム市場が今、大きく変わってきているということです。
「確かにネットで売られている住設はウチら業者よりも安いし、価格も透明だけど、一般消費者が住設だけ買っても取り付けはどうするんだよ。結局ウチら業者に頼まなきゃいけないだろうし、その時に住設施主支給って言われてもちょっとなぁ(笑)」
多分リフォーム業者さんはこのようにおっしゃるかもしれません。しかし笑っている場合ではありません。
現にSNSにもこんな投稿がありました。

まさに最近の、ネットvsリアル業者さんのせめぎあいの構図です。
ところが先程の新聞記事になった業者さんは自社でも職人さんを抱えていて、それ以外にも施工業者を組織化しているので、ネットで住設を買ってくれたお客様には取り付け業者も手配してくれるそうです。
よくよく考えれば家電量販店で買うエアコンはまさにこの流れ。それが住設のECにも広がってきているということです。
こうなると安いし、近くの業者だから、すぐ対応してくれる、の安・近・短を売りにしているリフォーム業者さんにとってはこの上ない脅威ですよね。
ではどうすればいいか?答えは簡単です。皆さんの仕事に付加価値をつければ良いのです。
2.仕事の付加価値とは?
勘違いをしないでくださいね。ここで言う付加価値とは、
「ウチがやる仕事はどこよりも丁寧だから」や「ウチの職人は腕がいいから」のように雲をつかむようなことではなく、
「ウチが取り付けする住設は保証が充実しているから」などのように他人のふんどしで信用を得るようなことではありません。
つまり、住設の取り換えなどの付加価値が伴わない仕事に安住せず、「いかにお客様が居心地良く住まえるか」を提供する方向に行くべきだと思います。
3.では「居心地が良い」とは?
では、「居心地が良い」とはなんでしょうか?
居心地には二通りあります。
・ひとつは数値で表しやすい付加価値。
・そしてもうひとつは数値では表しにくい感性の居心地という付加価値です。
数値で表せるものについては、温熱環境や空気環境を整えるための素材、そして耐震性能など、既に多くのリフォーム業者さんや新築業者さんが取り組んでいます。
温熱環境についてはC値、Q値、Ua値。そのための断熱や遮熱の材料と工法ですね。
空気環境については、無垢材のフロアや木の造作収納、左官仕上げの塗り壁を採用して有害物質を出さないや、調湿、消臭を実現しています。
耐震については構造計算や制震、免震性能などですね。これらは全て数値で表せます。
それに比べて感性の居心地は数値で表せないものです。
プランや導線などもそうですが、最もわかりやすいのがデザインですね。
デザインは写真で見せることができ、建築がよくわからない一般の施主、特にキーマンである女性を魅了するにはこれが一番の訴求ポイントです。
では、今更デザインはどうやって学べば良いのでしょうか?
それは空間デザインを得意とするデザイナーさんに学ぶのが確実な近道です!
4.今回のオンラインセミナーで学べることは?
今回のオンラインセミナーでは第一線で現役で活躍する空間デザイナーが
・居心地の良い空間を創るコツ
・空間を構成するパーツについて
・キーとなるパーツとはなにか?
・見え方と魅せ方
などをお伝えします。
どちらかと言うとデザインが苦手で避けていた方や、前々からデザインを学んでみたいと思っていた方はもちろん、
価格競争をしたくない方やメーカー製住設仕入の高い安いで一喜一憂したくない方は是非ご参加してみてください。
これからの会社の方向性が明るくなり、受注単価や利益も上がり、そしてなによりもお客様の「ありがとう」が増えると思いますよ。